ぷーぱんのこだわり???
こだわり。
いつも二人揃って沈黙しちゃうこの言葉。
パン屋なら、酵母や素材、製法かも知れません。
ただ、
こだわりが行動や選択肢に制約を掛けることもあるんじゃないか!
そう考え、あまり主張するようなこだわりは、ぷーぱんにはありません。
その時の感情や感覚を大切にし、やりたいようにやる。それがぷーぱん。そう感じています。
例えば「天然」と言う言葉、パン屋だと「天然酵母」かな。
反対語だと「養殖」「人工」などが考えられますが、
ウナギって、養殖ばかり食べてるし、
肉だって、もしかしたら人工肉が近い将来に普及するかもしれない!
想像もし得ない食材が今後食卓を彩るかもしれない。
その時、恐怖心から拒絶するのか、それとも好奇心が勝るのか。ぷーぱん は後者でありたい。
「天然」って言葉を使うと「人工」のお肉を使う事に抵抗が生まれてしまう。
使いたいのに使えない。故に、「天然にこだわってます!」などの言葉で制約をかけることは控えています…
う〜ん何というか、
自分で書いていて面倒くさい性格だな!と再認識。
言葉尻を捕らえる感じで自分自身に嫌悪感。
だが、これがぷーぱん だからしょうがない!開き直り。
こだわりはいつか矛盾を生む。故にこだわらない。
この考え方が、心にも負荷が掛からず、健全な生活を送れていて楽しいのです。
こだわりって、貫き通すのが難しい。説明するのも難しい。それがぷーぱん は苦痛なんです。
でもですね。
ぷーぱん の立地、建物のカタチ、ロゴ、どれも入念に考え時間を掛けました。
パン作りもそうですが、あらゆる物事に熟考しています。
こだわり。
少し意味合いが異なりますが、大切にしていることはあります。
健全な生活ができているかどうか。
食べて寝て遊んで笑って、当たり前のことがしっかり出来ているか!
パン屋ってだいぶ激務。1年間営業してみて実感しました。
ちょっと油断すると健全からかけ離れた生活になります。
お客さんがパンを食べて喜んでくれるのは嬉しい。でも睡眠時間が3時間。
そんな生活が常態化して、果たして健全なのかどうか。自己犠牲で成り立つパン屋にはしたくない。
その為、
お客さんの要望を断る事もあります。申し訳ないという気持ちになりますが、
断って後悔した事は殆どありません。むしろお客さんも理解を示してくれて、応援してくれるお客さんまでいます。
かえって、なんでも要望に応えてしまうと、心の何処かに深い後悔が生じるのでは無いか。そう感じさえします。
お客さんの期待には応えたい。
ただ、時と場合によっては断る事も大事にしたい。
断ることで、必然的に家族の時間が増えます。
そして、この時間がとっても大切なんです。
ただバラエティー番組をゲラゲラ笑って観ている時間であったとしてもです。
とっても大切。「家族」・「睡眠」
この1年。ぷーぱん が最も大切にしている事のひとつと実感しています。
こだわり。
改めて問われると私たちは困惑、沈黙しちゃうけど、
「みんなの食卓のワンシーンにぷーぱんがあったらいいね!」ってお互いにニコニコしながら、日々のパン作りに励んでいます。
前回の記事でも書いた。
心に正直に、それが「ぷーぱん 」です。